華麗なる週末の幕明け、金曜日は夕方に、
久々友達が出張で来訪というので、てぐすね引いて待っていたのが、その日のうちに大阪に戻らなきゃといけない、というので、
幻の「キノコじゃが」(※)を二度食すことを夢みていたのに、
ウキウキ☆ハロウィンナイトに、急遽、ドタキャン。
憂き憂きな気分で、予定強制変更を迫られることに。
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※キノコじゃがとは:
「こんな会社辞めてやる!」と
勤め先の編集方針に物申すべく、崇高な精神で出版社を退職した同友人が、プー太郎時代に、ご自宅でもてなしてくれた一品。
関西人のわりに江戸っ子のごとく宵越しのカネを持たない彼、
「肉買えへんかったから、キノコにしたわ~」
という「肉じゃが」ならぬ「キノコじゃが」を披露。
江戸前な心意気に関西風の味付けが心を震わせたという、幻の一品。
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という、ドタキャン劇で、
はて、このブリリアントな週末の幕明けに何しよう?
と思い巡らしたところ、近頃ますますご清祥のお腹に、目が留まる。
昨今の冷え込みに比例するごとく、この2週間位でデバラ(出腹)っぷりに磨きがかかっている。
しばらくミニマムのワードローブ追加でなんとか凌いでたけど、背に出腹は変えられぬ、ということで、なにかしらジャスト・フィットな冬着を買わなきゃと思って、
我が古巣のジュウバンは、アメリカンアパレルにGO.
昨冬あたりアメアパに来たときには、当時妊婦やってた某雑誌のモデルが、トンボ系メガネを掛けてショップクルーズしてたっけ。あの人なに買ってったんだろうな?
なんて完全フォロワーなマインドで、店内をぐるっと周回。フリース起毛のロング丈の二点をお買い上げ決定。
店を出ると、世の中はカボチャカラー・一色で、
白い布を引っ提げたのや、キラキラ星の付いた棒をブンブン振り回す国際派のお子様達に、ある意味それ以上の装飾を纏ったお母様連の軍団。
を押し分け押し分けやりながら、
突然、『ファラフェル食べたい・・・』と漠とした、欲望が喚起される。
一時は店外まで列が出来るほど好評を博してたはずの某ドーナツ屋の跡地にある、同系列の『EatMoreGreens』なる、オーガニック系のカフェレストラン。
そこにあるファラフェルプレートが、妊娠して以来、もう、心中してもイイ、っていうくらいゾッコン・ラブで、自然と足が向かう。
「お客様、オヒトリサマですか?」
(いえ、出腹にもう一人います)というモンティ・パイソン的受け答えを堪え、
「オヒトリサマ」に成り下がって店内の低めでゆったり系のソファに着席。
夢にまでみたそのプレートをオーダーするので、
声が上ずってしまうのでないかという緊張感の下、また、
オヒトリサマであればあるほど、キョドってはいけないというプレッシャーの中、涼しい顔で何事も無かったようにオーダー。
一仕事を終えたという安堵感と、
ファラフェル様がやってくるという高揚感で、妙なテンションを落ち着かせるべく、なにより、オヒトリサマに“手持ち無沙汰”感があってはならない、という禁忌に従うべく、ぐにゃぐにゃに曲げられた経済誌をカバンから取り出そうとする、と・・・。
ふと、店内を見回すと、アナタもですか?
っていうくらい、オヒトリサマで本を傾けながら、というオケージョンの女子がワンサカ。
「あたし、寂しくないワ」的オーラが、却って気迫を強めてるような気がするのは気のせいではないはず。
一時は「オヒトリサマ」的な食事スタイルが手放しでモテはやされたものの、やっぱ、「オヒトリサマ」には相当の精神力とアウラが必要なのではないか、という論調が各女性誌でも取り上げられ始めている昨今。
もはや、当のご本人達も、「ほっといてケロ」と、この議論にはいい加減終止符を打ってもらいたいのではないかと想像し、あそこまでブーム化した「オヒトリサマ」を持ち上げた世間様の功罪は大きいのではないか、と。
なんて、アホな妄想を巡らせる間もなく、
そんなこんなで、お待ちかねのファラフェルがやってきた!
妊娠以来、死ぬほど食べたいものを目の前にしたとき、
もはや、自分の意思を超えた何者かに取り憑かれているのではないか、と思う。
言うなれば、お腹の中にクッキーモンスターを100匹くらい飼ってるイメージ。
お腹の底から『Gimme Farafell!!』の大合唱。
そして、口に含んだ瞬間、私の中の何者かが、
「心中してもイイ」と叫ぶのであった。
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